日本には現在約36種類のセミがいます。
そうは言っても京都市内近辺で普段の生活の中で身近にいるセミは10種類もいません。
そんな京都のセミ事情を紹介したいと思います。
京都に生息していても自分が見たことや捕まえたことのないセミは紹介できませんが、このホームページで紹介しているセミ以外にも数種類のセミが生息しているようです。
ほとんどのセミは夏に出現しますが、春に出てくる種類のセミや、晩夏〜初秋に出てくる種類のセミもいます。
また、同じ種類のセミでも地域によって出てくる時期が違う場合があります。
セミの寿命は1週間という話をよく聞きますが、実際には天敵に襲われたりしない限り、自然界では3週間〜1ヶ月くらいは生きる場合もあるようです。
セミの口はストローのようになっていて↓、それを木に突き刺して樹液を吸うのです。だからセミを飼育しようとすると「生きた木」が必要になります。つまり、その辺に落ちている枯れ木を拾ってきてカゴの中に入れていても餌になりません。
セミが鳴くのはオスだけです。鳴いてメスを呼んでいます。
メスが近くに来るとオスは交尾に誘います。
セミのメスは枯れ枝に卵を産みつけます。(種類によって枯れ枝じゃない場合もある)
産みつけられた卵は、種類によってその年の秋に孵化するものと、翌年の夏に孵化するものがあります。
卵から孵った幼虫は土の中にもぐり、長い幼虫期間を土の中で過ごします。
幼虫も成虫と同じく樹液を吸って成長します。もちろん土の中なので木の根っこの汁を吸います。
幼虫期間はよく言われる「7年」と決まっているわけではありません。種類によっても幼虫期間は違います。
アブラゼミで5〜6年、ツクツクボウシで1〜2年といわれています。同じ種類の同じ年にうまれた幼虫でも木の根の栄養状態等によって幼虫期間が変わります。
数年間の幼虫期間を終えて羽化できる状態になると、いよいよ土から出てきます。
多くの幼虫は、羽化の最中に天敵に襲われないよう夕方〜夜に羽化を開始します。
外が暗くなり静かになるまで穴の出口で外の様子をうかがいます。
この時点で天敵が来ても穴の中に逃げ込めます。でも1度穴から出てしまうと、もう穴の中には戻れないのです。
セミの羽化がピークの時期にセミがたくさんいる公園等に行くと、幼虫が抜け出た穴がたくさんあります。